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キノコのかほりの向こう側

「白カビチーズ」の最高峰は、「カマンベール・ド・ノルマンディー」だと言えましょう。
にゃお氏がおフランスで買って来てくれたのは、こちら。



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あーー!!
カマンベール・ド・ノルマンディーじゃないじゃーん!
どうやら、どどーんと書かれている「BIO」の文字に惑わされてしまったようです。

ワタクシが作成するお土産リストと言う名の「指令書」
その通りにオツカイが出来るにゃお氏なのに、珍しい。



キノコのかほりの向こう側_b0129725_00430875.jpg


「カマンベール・ド・ノルマンディー」と名乗れる物は、
「無殺菌乳を使う」と言う基準があり、
これは、伝統的な製法を守る上で、最も重要であり、最も困難な基準なのだと思います。

牛さんからミルクを頂いて、製品になるまでに、雑菌混入のリスクがつきまとう。
その間、15回もの分析検査を受けなければならないのであります。
当然、チーズにそのお値段が反映しますよね。


そこで、コストも抑えられ、安定した製品作りが出来る「殺菌乳」で作ればイイじゃないか
と言い出す会社も出て来るワケですね~。
(それらの一つに、このメーカーがあります)

でも、そこは、さすが!フランスの素晴らしいトコロ!
その要求を「バシッ!」と却下!!


「無殺菌乳で造られたものだけがカマンベール・ド・ノルマンディーである」
一刀両断にしたのです。



そして、このメーカーらは、原産地呼称統制の認可を返上し、
「カマンベール・ド・ノルマンディー」の生産を中止したワケです。

キノコのかほりの向こう側_b0129725_01390473.jpg

ここまでだったら、ワタシ的に、
それぞれの会社の方針があるのは当然だと思うので、
コストの掛かる無殺菌乳で作らなければならない
「カマンベール・ド・ノルマンディー」の生産を中止し、
殺菌乳を使って普通に「カマンベール」を作る道に進むことは良いと思うのです。


ただ!
ですね!

このメーカー、世の中の流れが本物志向に傾いてくると、
再び、無殺菌乳での「カマンベール」の生産を再開します。

どうですか、この、
しれっと、「うち、昔から、やってますねん」って感じ。



キノコのかほりの向こう側_b0129725_01462379.jpg

なんとなく、節操の無さを感じてしまうのは、ワタシだけかしら。
キノコのかほりの向こう側に、「オカネ」のかほりを感じてしまうのでした。


Commented by のりえ at 2017-05-02 13:50 x
こんにちは。
今回も勉強になりました!!!!
「カマンベール・ド・ノルマンディー」ですね!
スペルを見ておかないと忘れるので、早速ググッておきました(笑)。

miccaさん夫妻のように、夫婦でこうしてワインを片手に
チーズを楽しむ機会が少ないため
(主人はお酒が飲めないです、、、飲んでもグラス半分!!!)
なかなか良いチーズを買うことがないんですが
すっごく興味があるので、今回のレポも楽しく拝見しました。
そうそう、この前↓の天使の絵チーズ見つけました。
その後も用事があったので買わなかったんですが
知っているチーズがあると、嬉しくなりますね。
ただね、なんと50gで700円位でしたよ~~~
輸入チーズを日本で買うってまだまだお高いですね。
ただ小ぶりサイズがあるのは嬉しいので、
近いうちに買ってみま~~~す!
Commented by miccahang at 2017-05-02 16:55
のりえさん ∞ えー!そうなんですかー!ご主人サマ~~、勿体なさ過ぎです(笑)
お酒がドシドシ進んでしまう事間違いなしの、のりえさんのお料理なのにィ~^^
のりえさんのブログを拝見していると、本当にお酒が飲みたくなります(笑)

ホントに!日本で買うと高いですよね~^^;
チーズが日本の食卓にもう少し定着したら、お安くなるんじゃないかな~と
淡い期待を抱いています^^
天使のチーズの、あの小ぶりサイズ、絶妙にカワイイですよね*^^*
ぜひぜひ、お試しあれ~~♪
by miccahang | 2017-05-02 12:26 | ・フランスのチーズ達 | Comments(2)

チーズとワインと海外旅行


by micca
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